「茶話本舗」での労働問題

image6月16日、仙台の高齢者介護施設「茶話本舗」の事業所(フランチャイズ事業所)で起きた未払い賃金や利用者の事故等を改善するよう、フランチャイズ本社である株式会社日本介護福祉グループ(東京都)に申し入れを行いました。

日本介護福祉グループへの申入書(PDFファイル)

勤務先への申入書(PDFファイル)

被害者は、仙台の「茶話本舗」で働いていた30代の女性です。多い月で時間外労働が80時間近くになるほどの長時間労働や、夜勤や24時間勤務の過重労働、約90万円にも及ぶ賃金未払いなどの被害にあいました。

また、この仙台の事業所においては、人手不足・過重労働のせいで介護事故が多発していました。店舗運営開始から数年以内に、少なくともとも3名の利用者が大腿骨の骨折を伴う事故にあっています。「このままではいつか利用者が死ぬ事故が起きてしまうかもしれない」と感じた当事者は、自分の被害の回復と事業所のサービス改善を求め、自分が勤務していた会社と、フランチャイズの本部に対して話し合いを申し入れました。

「これが事実ならかなり問題だ」(会社)

日本介護福祉グループは、全国各地に700以上の「茶話本舗」の事業所を展開しており、その多くはフランチャイズ事業所であるということです。ユニオンの申入れに対応していただいた本社管理部課長は、「組合の言うことが事実ならば、かなり問題がある」、「本部としてもしっかり調査して対応したい」と改善へ向けて動き出すことを約束してくれました。

コンプライアンスは、フランチャイズ本部が強く対処~今後の対応に期待

また、会社は、フランチャイジーのコンプライアンス違反は、別の事業所にも影響を及ぼしかねない問題なので、本部が強く指導していると説明し、組合の申入れに対し、前向きに対応していくと話しました。

日本介護福祉グループの誠実な対応を期待したいと思います。

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