横浜市にある企業主導型保育園・「トモキッズナーサリー綱島」http://www.tomokids.jp/)を運営する株式会社アジリオン(本社:東京都港区)に団体交渉を申し入れました。団体交渉を申し入れたのは、5月からこの園で働く20代の保育士のAさんです。

○何の説明もなく、別法人の保育園に行くよう強要
 団体交渉のきっかけとなったのは、突然命じられた別法人運営する保育園への出向命令でした。
7月9日、トモキッズナーサリーの園長から、Brighton Nursery&After School株式会社(以下、BA社)で人手不足だから、BA社の社長に連絡するようAさんは突然言われました。Aさんは子どもたちを学年が上がるまで見てあげたいという思いから、トモキッズナーサリー綱島で一年間は働きたいと考えていましたので、そうBA社社長に伝えるとBA社は「考えてみて」と答えました。
 ところが、三日後、BA社の社長は、「出向命令だからあなたの意志は関係ない」というのです。この時は、直ぐにはできない、と断ったのですが、会社は執拗にAさんの出向を強制しようとしました。

 出向というのは、雇われている会社に籍を残しながら別の法人の指揮命令下で働くことを言います。同じ会社内の異動とはことなり、出勤場所はもちろん、指揮命令者や賃金支払者も変わる大きな変更です。
 出向について民法第625条では「使用者は、労働者の承諾を得なければ、その権利を第三者に譲り渡すことができない」とされており、本人の同意を求めることが出向には必要とされています。
 例外的に就業規則に出向に関する包括的な規定がある場合、出向命令が本人の同意なしに行うことができますが、トモキッズナーサリー綱島では就業規則がどこにあるのかも節目されておらず、誰も見たことがない状態でした。

○出向の説明を求めるもまともに答えてもらえない
 そこでAさんは、出向の条件や、Aさんの同意なしに出向命令ができる根拠について、トモキッズナーサリーの園長先生と、BA社の社長さんに聞きました。
 トモキッズナーサリーの園長さんとはこれまでどおりラインでやり取りをしていたのですが、「もうこれ以上ラインではやり取りができない」と言われ音信不通になってしまいました。メールアドレスも教えてもらえません。
 BA社の社長は、「何度も失礼だ」「判例があるから出向命令に同意はいらない」などと具体的な説明を拒否しました。
 こうしたやり取りで体調を崩してしまったAさんに対し、BA社の社長は「元気そうなのに」とメッセージしました。本当なら、「大丈夫ですか」と心配するのが使用者の責務のはずなのに酷いものです。

○団体交渉申入れを拒否、診断書も突き返すトモキッズナーサリー綱島の園長
 Aさんは、介護保育ユニオンに加盟し、7月24日、トモキッズナーサリーを運営する株式会社アジリオンに団体交渉を求めました。
 私たちは、まず、Aさんを出向させるに至った経緯や、就業規則の記載内容や保管方法について、10分でいいから説明するように求めるとともに、Aさんの診断書を園に提出しようとしました。
 すると園側は、「社労士に相談するから今は話せない」、園長自身が出向を命じたのに「私には説明できない」などと一切の説明を拒否しました。
 また、診断書は封がされていないという理由で突き返されました。
 それなりの診断がくだっているのに、気使い一つみせない、保育園の対応は非常に悪質なものです。

○これから改善を求めた行動がはじまります。ご協力ください。
 上記のように法律を無視して、保育士を使いつぶすような対応をするトモキッズナーサリーには、私たちの要求に誠実に向き合い、変わってもらいたいと思います。
 出向するなら、労働条件や、就業規則上をまず説明するのは当然のことです。
 皆さんも介護保育ユニオンを応援してください。

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