介護・保育・福祉業界で働く人の労働相談を受け付け、職場の改善をサポートする労働組合です。

お泊りデイ問題

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 介護・保育ユニオンには、近年広がっている「お泊りデイ(宿泊サービス、以下は「お泊りデイ」で統一)」で働くケアワーカーからの相談が多数寄せられています。
 「お泊りデイ」を行う事業所は、ケアワーカーに対して大きな負担を強いている場合が多く、ユニオンは「お泊りデイ」問題について重点的に置いて取り組んでいます。
 以下に、「お泊りデイ」問題について解説します。

・お泊りデイとは
 お泊りデイとは、日中に介護保険の通所介護(デイサービス)を高齢者が利用し、その施設にそのまま宿泊するサービスのことを指します。
 通所介護は通常、日中に通って食事や入浴、レクリエーションなどの介護サービスを受けるもので、本来宿泊は想定されていません。しかし、介護が必要であるにもかかわらず施設に入居することができない、いわゆる「待機高齢者数」の増加に伴い、家族介護の負担の軽減のために気軽に利用できる宿泊サービスとして、お泊りデイは広がりました。
 宿泊料は、1泊あたり数百円から数千円が相場です。

・お泊りデイでの労働問題
 お泊りデイの広がりを受け、2015年、厚生労働省は運営や設備基準に関するガイドラインを作成しました。基本的にはガイドラインに沿った運営が求められていますが、守られていないことが多いです。お泊りデイは、利用料が低額に抑えられているため、採算をとるためにはケアワーカーに無理をさせる運営を行い、労働条件に矛盾がしわ寄せされてしまっている事例が数多くあります。
 介護・保育ユニオンには、お泊りデイを行っている事業所のケアワーカーから次のような相談が寄せられており、労働基準法違反も数多く報告されています。

・「夜間、複数人の利用者を一人で見守らなければならず、休憩を取ることができない
・「「宿直」扱いにされ、最低賃金以下の時給で夜勤をやらされている」
・「重大な介護事故が起きてしまいそう」

・利用者にとっても危険な「お泊りデイ」
 採算をとるためには人員配置を最低限に抑える必要があるため、結果として利用者の安全性が担保されていません。一人で夜勤を行う中で骨折を伴う転倒事故を起こしてしまったり(茶話本舗の事例はブログを参照)、デイサービス利用時間中に認知症の方が離接してしまったりという重大な介護事故が頻発しています。また、過酷な労働環境から、つい利用者につらく当たってしまい、結果的に虐待に発展してしまっているという相談も寄せられています。

・相談や情報提供を求めています
 介護・保育ユニオンは、このような「お泊りデイ」問題を解決していくため、現場から改善に取り組んでいます。「お泊りデイ」で働かれている従業員の方や、「お泊りデイ」にご家族を預けていらっしゃる方は、是非ご相談・情報提供をいただければと思います。

相談・情報提供先
TEL:03-6804-7650(平日17時~22時 土日祝12時~22時)
MAIL:contact@kaigohoiku-u.com

相談無料 平日17~21時/日祝13~17時(水曜・土曜休み) TEL 03-6804-7650 ※団体交渉・取材関係は下記の事務局の番号にお願いします。

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