3月8日、介護・保育ユニオンは清泉学園ゆりかご認定園と第一回目の団体交渉(話し合い)を行いました。
 在職者が次々とユニオンに加盟し、改善を求めました。
 組合の要求等については過去記事(「保育士を使いつぶさないで!~清泉学園ゆりかご認定園への申し入れ~)をご覧ください。

◯退職妨害に対する損害賠償を約束
 この園では、退職者に対して様々な嫌がらせがありました。組合員の一人は、離職票が退職してから3か月後でした。その間、ゆりかご認定園で入れさせられた私学共済から抜けられない、就職もできないなど、様々な被害を受けていました。

 改善を求めるユニオンに対し、ゆりかご認定園は、退職手続きを遅らせた責任を認め、損害賠償に応じると回答。今後は、適切に退職手続きは実行することを約束しました。

◯子どもたちの前で保育士を怒鳴るのは、当然?
 子どもたちの目の前で、園長や副園長が保育士を罵倒することが多くあります。先生がすごい剣幕で怒られるのを見て、子どもたちは怖がってしまい、園長らの顔色をいつもうかがいながら行動するようになっていました。

 このことについて、組合が改善を要求すると、悪いのは、仕事をしっかりできなかった保育士だと言わんばかりの態度で開き直りました。
 大声で怒鳴ることについても、「うちは男性が多く、体育会系の職場なので、そういうことはあったかもしれない。怒鳴るという認識はない」などと居直りました。

◯保育士数を水増ししてごまかしたのは、保育士のせい??
 この園では、一部のクラスで、法律で定められた基準通りの保育士を配置していませんでした。これは、保育士が目の届かない子どもがでてしまい、非常に危険な状態です。
 なんと、昨年度の4月の段階すでに、必要人数に足りていなかったのですから驚きです。
 ゆりかご認定園は、実際にはいない職員を頭数に入れて、形式的には足りるようにみせかけていたのです。

 このことを現職の組合員らが指摘したところ、園長らは「入ってましたっけ?」ととぼけ、「パートの職員は入ってますよね」「年度途中でやめられた方がいたから」と言い訳しました。そして、「来年度は受け入れ人数を減らす」ことで対応するというのです。
 パワハラや長時間労働など、劣悪な労働環境が原因での保育士不足が根本問題です。
 そこについて、ゆりかご認定園は、誠実に反省し、改善すべきです。

〇子どもたちのこと、保育士のことを大事にしてほしい
 交渉での園長らの態度は、園に通う子ども達、現場で奮闘する先生たちに対して、非常に不誠実です。

独りよがりの考えで居直るのではなく、現場からの声を聞いて、誠実に現場に向き合ってほしい。

 それが、勇気をもって現場から声をあげた先生たちの気持ちです。ユニオンは、ゆりかご園の組合員とともに、今後も改善を求めて話合いをつづけます。ご支援をよろしくお願いいたします。

〇メディア報道
2017/03/01 河北新報地域面14面「認定こども園保育士、残業代未払い訴え-「パワハラも」仙台市に指導申し入れ-」紙面〈河北新報オンライン版〉

2017/03/01 読売新聞地域面33面「認定こども園労働改善をー仙台市に要望書 パワハラも-」紙面

2017/02/28 NHK仙台放送局「てれまさむね」「保育士 不当待遇と改善訴える」にて仙台市への行政指導の申し入れが取り上げられました。

2017/02/28 仙台放送NEWS「認定こども園 元職員が環境改善訴え」にて仙台市への行政指導の申し入れが取り上げられました。

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