現在、介護・保育ユニオンは、「お泊まりデイ」を運営する株式会社ケアギバージャパンとの間で、適切な介護の実施・未払い残業代の支払い等を求めて、2名の組合員とともに、団体交渉を行っています。
 株式会社ケアギバージャパンは、都内に約30施設、従業員数250人を擁する介護事業者で、2010年5月6日に創設後、短期間の間に施設数を急拡大させた株式会社です。

○利用者への対応は適切だったのでしょうか??
 団体交渉での重要争点の一つは、利用者への対応が適切であったのかについての調査です。
 今年3月、利用者のAさんが、施設内で転倒しました。Aさんは、その直前に、会話が急に止まってしまう等の症状が出ており、「一過性脳虚血」(脳梗塞の前兆とされる)の疑いがあると看護師が指摘していました。Aさんの転倒は、「一過性脳虚血」の症状である疑いがあったのです。自宅へ帰宅後、Aさんは亡くなられました。
 このような場合、本来ならば、施設長は、ケアマネージャーに「一過性脳虚血」の事実も含めて転倒事故について報告する義務があります。また、会社も、行政に同事実を報告する義務があります。ユニオンはこの報告が適切になされたのか疑問に思っています。

○会社の調査不足が交渉で明らかに・・・会社には、しっかりユニオンの申し入れに真摯に向き合ってほしい
 組合員は、Aさんの死亡に非常に心を痛め、また、自らは介護士として適切な行動を取りたいと思い、組合と共に、施設長・会社が適切な報告を行ったのかを答えるように求めました。
 交渉の席上で、会社側は、全ての報告義務を果たしたと主張しました。
 ところが組合が確認したところ、ケアマネージャー、行政は「一過性脳虚血」の疑いがあったことについては一切報告を受けていないとのことでした。また、行政は転倒の事実についてすら報告を受けていませんでした。(組合からの報告を受けて、事故についての報告するように、行政が指導しています。)
 会社の調査不足が明らかになりました。

○社内の事故報告書は、どこに???
 さらに、通常、社内でも事故報告書が共有されますが、当該事故を含めた数ヶ月分の事故報告書が保管ファイルに何故か入れられておらず、現在に至るまでその存在を確認できていません。不可解なことです。
 事故の調査・報告の介護士の中での共有は、同じ事故が二度と起きないようにするために必要なことです。

○ほかにもいろいろな問題を改善してほしいのです。
 また、同施設は、施設長の指示の下、誤薬が多発しているにも関わらず対策を取らない、栄養士の指定した食材を提供しない(契約では提供することとなっている)、裂傷の危険のあるT字カミソリを放置する(実際にけが人が出た)、健康記録のずさんな管理(及び行政による監査前の改ざん)等、適切な介護サービスが提供されているとは言えない状況です。
 組合は、継続して、株式会社ケアギバージャパンに、利用者のためにも、労働者のためにも、適切な介護サービスを提供するよう求めていきます。

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